今年、5月からの一時帰国でイギリス旅行、軽井沢、群馬県&
東京滞在を終え極寒のSydneyに戻ってきた8月。
「自己検診」で、あれ??「しこり」がある!
これって「癌?」
■8月16日に、タウン・ホールの「Sydney Breast Clinic」の
乳がん検査で「 Lobular cancer 」と診断されました。(小葉がん)
検査は下記の通り行われました。
- 触 診(palpate)
- マンモグラフィー(mammography)
- エコー(MRI造形)
- バイオプシーbiopsy(穿刺吸引細胞診)
多くの乳がんは、乳管から発生しますが、
「小葉がん」は、小葉の中のごく細い乳管から発生するとか!
下記、手術前の検査で驚いたのは、
「何処の国の方ですか?」「日本です」というと
検査中に「はい、息を吐いてください」と日本語で指示がありました!
- 腫瘍マーカー(Tumor marker)
- 骨シンチ検査(Bone scintigraphy inspection)
そういえば、耳鼻科のスペシャリストに行った時、DRが英語でパソコンに打ち込んでいくと瞬時に翻訳された「日本語」が書き込まれました。 さすが、「マルチ・カルチャ」のお国ですね!
■9月14日に「North Shore Private Hospital」にて約4時間の「右乳房全摘出手術」を終えました。幸いリンパには転移しておらず、術後の2本のドレーンも(ドレーンとは排液管のことでリンパ液や血液を身体の外に排出する)4日目の18日午前中に取れましたので、午後には無事退院できました。
手術直前に心電図を計ってくれたのは日本人の研究生でした。
また入院中には血圧測定や痛み止めの薬等いろんな国の看護士さんがお世話をしてくれて、オーストラリア人、日本人、フィリピン人 中国人と入れ替わりさすが多国籍多言語国家のオーストラリアです!
食事は前日にリクエストします。Delicious!でも、友人が差し入れしてくれた「おにぎり」が一番美味しかったですね!
やはり病気になったら「日本食」 ❣
40年前にマニラでも手術をしましたが、来豪17年目の71歳で海外2度目の手術となりました。
■手術前に外科担当のDRから最近手術された「30代の日本人女性」を紹介して戴きました。手術前に彼女が我が家にきてくれて明るく「体験談」を話され、術後2週間で元気にお仕事をされている様子を伺うことが出来、とても安心し、お陰様で手術に対する不安はまったくなくなりました。
病室より
病室での私
病室から眺めたチャッツウッドの「我がユニット」
又、DRから紹介されたMATER HOSPITALの「日本人の医療通訳」のBreast Care Nurse Coordinators の女性にもお会い出来、分厚い英文の説明等も判り易く説明&アドバイスも頂き、とても助かりました。又、知人や友人にも「乳がん体験」の方がいらして、経過をお聴きすることが出来とても参考になりました。
今後、「乳がん」の手術をされる方がいらしたら、私がして頂いたように「体験談」をお話し、患者に元気なエネルギーを与え安心して手術が受けられたらと思っております。
今や30代から80代~迄の10人に一人は「乳がん」になる時代だそうです。 一番大事なのは「セルフチェック!」
早期発見の一番良い方法は、やはり「自己検診」ですね。
私の場合の「小葉ガン」は幸い「抗がん剤の治療はしなくてよい乳癌」で、只今、ホルモン剤のタブレットを服用しております。手術後はMater Hospitalにて「骨粗しょう症」の検査をし、その結果次第でその人に合った「薬」を決めます。
■10月2日には、下記オーストラリアのニュースが掲載されていました。
「乳ガン予防のホルモン剤に政府補助金」
「乳ガンの進行のリスクを抑える予防薬が、政府の医薬品給付制度(PBS)に承認されることになり、乳ガン治療をしている女性患者は薬が安く購入できるようになる。
今回初めて医薬品給付制度のリストに、乳ガン治療に使われるホルモン剤「タモキシフェン」が加わり、その効果が期待されている。
現在乳ガンの悪性度が中・高程度の患者は約9000人いるとみられており、毎年200ドル以上が補助されることになる」
「タモキシフェン」は、まさに今月から私が服用し始めた「ホルモン剤」です。早速ホーム・ドクターGP(一般開業医General Practitioner)に聴きますと、この「タモキシフェン」は、既に政府から援助されているそうです!
1箱26ドル(2カ月分)ですが、「普通は100ドル位しますよ」と言われました。 ラッキー! 助かります!
シドニーで出会った素晴らしいDR達と、オーストラリアでの良きシステムに恵まれ、最先端の医療の元で、無事手術を終えたことに感謝しています。
友人達の温かい心遣いやお見舞いメッセージ♪のお陰さまで
「アンジェリーナ・ジョリー並みで、流行の先端をいったわ!」と
冗談を云える程元気になりました。
この度は、最先端のシステムがある「オーストラリア」を実感した
私の「乳がん手術」体験でした!
2016年10月15日 初夏のSydneyにて 永田 朝子
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