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 レスリング・世界チャンピオン

2005年7月 取材

朝倉 利夫さん

 


レスリング・世界チャンピオンの朝倉 利夫さん。1981年の世界レスリング選手権大会(ユーゴスラビア)で優勝された朝倉利夫さんは1956年生まれの鹿児島出身。現在国士館大学体育学部・助教授。

1994年にカナダのバンクーバー サイモン・フレーザー大学で半年間海外研修短期留学され、その後1996年のアトタンタ・オリンピック、2000年のシドニー・オリンピックに、レスリング強化コーチとして渡米・来豪されています。又、2004年4月から1年間はシドニー大学へ外研修員として「研究活動」をされました。

「シドニーの志望動機」としては、2000年のシドニー・オリンピックで オーストラリアの総メダル獲得数が、57個あり、国別202カ国中第4位の成績を収めた。2004年、アテネ・オリンピックに向けた強化活動はどうなるのか。そのオーストラリア・スポーツの研究・実践の両面から事例を学びたいと思われたことが動機とのことです。

朝倉先生は、中学生時代には身体を鍛え、テレビの「柔道一直線」の影響も受けられ、小が大を倒す柔道に惹かれたとか。。。。しかしその後、階級制(体重別に区別)に分かれているという「レスリング」に興味を持たれ鹿児島商工高校に入学されました。

高校3年生の時には「全国高等学校総合選手権大会」に団体優勝!「茨城国体」には個人優勝!と実績を積まれ、国士舘大学在学中は1年生の時に3連続「全日本大学選手権大会」、4年生の時には「全日本学生選手権大会」で優勝!!

「最優秀選手賞」も受賞され、「負ける気がしなかった」とおっしゃる通り、素晴らしい成績を残されています。

果たして、その「負ける気がしなかった」練習方法は?との質問に「学校での練習は毎朝1時間の5kmのランニング。午後の3時間のトレーニングはマット運動、技術練習、スパーリング(戦術)ウエイト・トレーニング、腕立て、腹筋の補強と、「目標」を持って体力作りに励んだ。たとえば、練習時は人が10回腕立てするのを11回する。1分でも多くの練習をやる。365日だと大きな差が出てきます」とのこと。

なるほど。。。さすが世界チャンピオンになられた方の心構えは違います。
“日々の努力”が大事だという事ですね〜 
「優勝」を目標にしてする練習と只の練習とでは大きな差です!
すべての面で見習わなくてはいけません。早速、日々の健康トレーニング
「筋力をつける方法」を教えて頂きましたので、ここでご報告いたします。

★ 健康・体力づくりの為に行う筋力トレーニングとして
*スクワット(しゃがみ立ち)は下半身全体のトレーニング
*腹筋運動は気になる腹部のトレーニング
*腕立て伏せは腕や肩、胸といった上半身のトレーニング
として有効です。

この3種目が健康・体力づくりの為の筋力トレーニング基本種目です。
又、不足する部分を補充しながらトレーニングすることを心がければ、全身の筋肉を満遍なく鍛えることが出来ます。

トレーニングを行う時には強度の設定が大切です。
自分は何回繰り返せるかを決める。
例 10回×10セット ・ 20回×5セット

効果的な強度や反復回数は目的によって異なります。
高強度の負荷では筋肥大を中心とした筋力アップが期待できる。
負荷を軽く反復回数を多くすれば,筋持久のアップに効果的です。

★ 健康・体力づくりの為には、まず低強度で反復回数を多くすること

と言う事です!(^^♪ 皆さん、「顔晴」りましょう!!

さて話しを戻します。朝倉先生は卒業後、全日本選手権大会、アジア大会、ワールド・カップ大会(アメリカ)、等で優勝されています。また、1980年のモスクワ・オリンピックに日本代表となりながら、日本ボイコットによって無念の涙をのまれた。このニュースを覚えている方もいらっしゃるのでは?
しかし、1981年の世界選手権大会(ユーゴスラビア)では見事に優勝!
レスリング・世界チャンピオン!になられたのです!!!

シドニーから帰国後の課題としては、2004年アテネ・オリンピックでは日本レスリング選手の男子は銅メダル2個、女子は金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得し日本中が沸きました。2008年の北京・オリンピックに向けて、全日本及び国士舘大学から一人でも多くのオリンピック・メダリストを育成したい!又オーストラリア研修で得た知識・技術等レスリング強化と、大学の授業に活かし、より一層の充実を計りたいと抱負を語られました。

朝倉先生の“指導理念”は山本五十六元帥語録の
「やって見せ、いって聞かせ、させて見せ、ほめてやらねば、人は動かず」

次回来豪時はオーストラリアと日本の文化交流を蜜にして、レスリング競技の技術、戦術の発展を図りたいとのこと。又、同時に全日本チーム、国士館大学チームとの交流も深めたいとの嬉しいメッセージがありました。

朝倉先生の今後のご活躍をお祈りすると共に、近いうちの、シドニーに於いてレスリングを普及さす指導者&日豪の「親善大使」としての来豪を心よりお待ち致しております。

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