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 オーストラリアで競馬学校経営の女性実業家

2004年6月 取材

ハイランド 真理子さん

 


★仙台出身。1949年元旦生まれのハイランド真理子さん。

早稲田大学仏文卒業後、憧れたフランス行きの資金稼ぎに仙台で3番目のTV局である宮城TVでアナウンサーを3年勤められ、しかし、資金は貯まらず、「フランス行き」を諦め、その後、東京に逆Uターン。久保田宣伝研究所のコピーライターコースに、電通のアルバイトをしながら通い、コース終了後はCM音楽会社に就職し、1年後には又、地元仙台に戻り、広告プロダクションを設立、CMやイベント制作に携われました。

★1981年に、上のお嬢さんのマリヤさんの父親である南米某国の総領事とアルゼンチンへ。しかし、結婚話が壊れ、1984年にはお嬢さんと一緒にオーストラリアに永住。オーストラリア最初の年は、JTBに勤務、翌年カンタス航空の子会社の旅行会社に1年勤務して、現在の会社「オーザン社」を設立されました。HPは http://www.ausan.com.au

アルゼンチンからなぜオーストラリアかというと、単に、カナダ大使館と間違えてオーストラリア大使館に行ったためだとか、もちろん、この間違いはラッキーな間違いで、オーザン社を作ってすぐに、同じビルに入っていた現在のご主人ジェフさんを、お嬢さんが見初めて、めでたく結婚。下のお嬢さんが誕生!したのであります♪

競馬の世界には、オーザン社設立後すぐに、日本からきた競馬関係者に通訳を頼まれたことがきっかけで入り、それ以降、深みに嵌って?しまわれたそうです。中央競馬会が出版する「優駿」の記事で紹介したオーストラリアの競馬の学校がきっかけで、当時は、日本にほとんどなかった競馬学校を、クインズランド州政府とともにジョイントベンチャーで設立され、現在は立ち上げた3つ目の学校、ゴールドコーストにある「トレインテック2000」で、インターナショナル・マーケティング・ディレクターを務めていらっしゃいます。

★これまで競馬学校にきた生徒さんたちは、15歳から42歳まで、年齢も人生の背景も全く異なる人々。ちなみに6月には、62歳の女性も入学する予定とか。「トレインテック2000」に来られるのは、主に日本からの留学生の方ですが、最近は、韓国、トルコ、ブルガリアなどからも留学生がこられて、非常に国際的になり、今年は、中東オマーンからも生徒がやってくる。日本からの留学生の中には、不登校だった学生さんが、動物と触れ合うことで、自信を持つようになり、今ではオーストラリアに馬の世界で立派にホースマンとして活躍する若者たち。また、銀行員だったり、営業マンだったりする人々も、日本でアンハッピーな仕事をして一生を過ごすよりはと、脱サラしてオーストラリアにやってくる例も数々あるとか。

★ 又、真理子さんは上記の競馬の学校経営だけでなく、ハイランド・サラブレッド・サービスHTSというビジネスネームで、現在様々な馬関連のサービスを提供されています。 たとえば、日本の競馬のオーナーの方々で、オーストラリアで競走馬を持っている方のためのマネージメントサービスをしたり、また、1頭10人の方々で競走馬を持つ共有馬のマネージメントなど、現在、HTSでは10頭以上の馬を管理されています。オーストラリアでは競走馬が安価に買える馬もいるので、日本のフツーのサラリーマンから、リタイアしたご夫妻や医者など、様々な方々が、オーストラリアに馬を持って楽しんでられ、真理子さんは、その手伝いをするのも楽しみの一つとおっしゃる。

★ 中央競馬会が出版する月刊誌「優駿」誌には、毎月オーストラリア便りを執筆、今年でもう18年目を迎えられます。10年前には中央競馬会PRセンターより「オセニアの競馬場ガイドブック」を出版。又、最近は馬だけでなく、犬の世界にも進出されていて(それは、誰よりも、犬をこよなく愛しているから。馬も好きだが、馬はベッドで一緒に寝ることができない!とのこと)日本の月刊誌「ドッグワールド」にオーストラリアからのレポートを定期的に執筆。オーストラリアの犬の本「シャドードッグ」を翻訳。又、日本の犬の本「犬の消えた日」を英訳し、現在出版社に売込み中!で、「どなたかご存知の方いませんか?」とのこと。また、「トレインテック2000」と共同で、犬の英語を勉強しながら、犬の訓練士になるためのコースを準備中。競馬学校の次は「犬のトレーナースクール」、更にオーストラリアの犬のことなら何でも分かる 犬のサイトdognewsを準備中!!これは、近日中にオープン予定で、日本では唯一のサイトになるハズとか。55歳の今、新しい挑戦に向けてエネルギッシュに飛び回っておられる真理子さん。現在日本ではペットブームですから、タイミングも良いですね〜♪

★馬と犬以外では数年前に「オーストラリア・ジャパン・ヘルスケア・ネットワーク」を作り、アルツハイマーケア-の第一人者ボブ・プライス氏と共著で、自分史を作るマニュマル「ファミリーメモライズ」も執筆。又、このような彼女の「波乱万丈の半生記」1999年3月「婦人公論」<ハイランド真理子さんの夢レース>と題して掲載されました。

★ シドニーのノースショアには、毎日食事を作って下さるご主人のジェフさんと、お茶目な14歳になるお嬢さん、そして家族以上?!に愛しているジャックラッセルテリヤのカーリー(7歳)との生活。上のお嬢さん(24歳)は、現在コフスハーバーで大学生活中。ご主人の作る食事があまりにも美味しい!ので、数年前から、彼のつくる「料理の本」を執筆しようと考えているとか。でも食べるのに忙しく、あまり筆は進んでいない。(どうしましょう!)と、超スケジュールをフル回転にこなし、今日も奮闘し続けるパワー全開、元気印の明るく笑顔の素敵な「ハイランド真理子さん」でした。♪

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