リタイア後の55歳からあこがれの「海外ひとり暮らし」を強い意志と実行力で実現した永田朝子のホームページ
 
 
HOME >> INTERVIEW >> NINDERRY MANOR
 

<< 前へ 一覧 次へ >>
 

Miyuki&Aki Ninderry Manor Luxury B&B

2009年5月 取材

再登場!
北畠博照さん&みゆきさんご夫妻
(きたばたけ ひろあき&みゆき)

 


「朝子 in Sydney」HP 2003年6月に北畠博照&みゆきさんのInterview “シドニの今を生きる!” の取材から6年になります。この度の再会で、お二人にサンシャインコーストに移り住んでの「あれから6年!」のインタビューをさせて頂きました。

先日の(2009年5月)旅行記で紹介のmiyuki&Akiの「Ninderry Manor」は、ブリスベンから北に約100キロ、サンシャインコーストの紺碧の海岸線と、緑織り成す山々のちょうど合間の丘の上に立つ白とブルーを基調とした瀟洒なB&Bです。

■2003年9月にシドニーからサンシャインコーストに移り、ここでB&B経営を始めてもう6年になられます。最初はどんな感じでスタートされましたか?

「始めのうちはただがむしゃらに突き進むだけで、何をどうマネージすれば良いのか考えることすら出来ませんでした」とMiyukiさんは明るく語り始めた。

「9月3日にここに着いて、翌々日の5日にはもう最初のお客様が到着するという忙しさで、それからの半年はもう何がなんだか分からないくらい。ただ目の前の事をやるしかなかったという状態でした。

1ヶ月経ったころかな、始めに考えたのは、今度新たにNinderry Manorに来たのはどっかのアジア人らしいけどどんな人たちだろう、と思われているだろうから、それならこっちから挨拶に行こうと思い隣人何軒かを訪ねてみたら、鍵もかけてない家には誰もいなくて声をかけてもただ犬がワンワン言ってるだけ。こんな安全なところに超してきたのだとおもい嬉しかった。日中誰にも会えないのならしょうがない、それなら日を決めてまとめて皆を招いてパーティーでもしようと、お知らせの手紙を皆のポストに入れて集まってもらったの」。

Miyukiさんによると、お隣さん達はほとんどが他州から移り住んできた人たちで、始めに考えていたクイーンズランドのちょっとダサイ感じの田舎風とは大いに違っていたそうだ。特にリタイアに近い人たちは社会的にそれなりに成功してきた人が多くまたインテリ階層だそうです。

「そうしたらみんな親切で例えば嵐のときなんか始めのうちは雷が落ちるのを見ていて、あーきれい、なんて言っていたらお隣のオジサンがやってきて、おいおいそんなのんびりしていたら大変だぞ、早くアウトドアの椅子やテーブルを片付けて、って手伝ってくれるの。そうしたら10分も経たないうちにものすごい雨と風になって、本当に紙一重というところだった。それからゴミ出しの日をうっかり忘れて外出し、帰ってきてみたらちゃんとゴミのビンが出ていたり、って本当に親切な人ばかり」と笑う。

■なぜ「B&B」の経営を?

「20年以上前、オーストラリアにやって来た当時、将来ゲストハウスかB&Bが出来たら良いね、という我々の長年の夢のひとつだった」と言う。

シドニーで旅行,航空関係に携わっていた二人が、念願の「B&B」をと考えたそのきっかけは例の2001年の同時多発テロだったそうだ。

「あの9月11日以降、我々の考え方が変わりました。これでもう旅行業は大変なダメージを受けるだろう。そして日本にいたときからずーっと旅行業にいた我々は、何しろ手に職がありません。もしも何かがあったら生きていけるだろうか、という不安があの日以降生まれてきました。だから空港で久しぶりに会った友人が、今マッサージの学校に通っている、というのを聞かなかったら今でもぐずぐずシドニーで旅行業や航空業界にこだわっていたかもしれない」とMiyukiさん&Akiさんは振り返る。

行動は早かった!その日すぐにマッサージ学校に電話を入れ、次の週からもう学校に通い始めたと言う。このバイタリティーがあればこそなのでしょうね!ご主人のAkiさんも1学期遅れて学校に通い始め、通算2年半で二人ともディプロマを取得、そしてNinderry Manorに乗り込んできたということになる。確かお二人とも1番の優秀な成績で「ディプロマ」を取得された。

■この6年で、何かお二人は変わりましたか?

「この6年間で一番変わったことは、プラス思考に磨きがかかった事。今までもプラス思考だったけれどもそれ以上になったこと。何しろお客様をもてなし、その上満足して帰ってもらうにはこっちが明るくて楽しくなくては出来ない事だから。その次に変わった事と言えば、その明るく楽しいという状況は精神的にも肉体的にも充実していないと出来ないので自分達の体を本当にチューンナップするようになったこと」。もともと丈夫な方ではあったけれどもと言いながら話が続く。

■滞在して感じましたが、お二人がきちんと健康面でも自己管理をなさっていますね。

「はい、ある日、ビジネスとしてはそれほど大きいものではないのに、なんでこんなに疲れるのだろうと考えたら、お客様の面倒は良く見るけれど、自分達の面倒は全然見てなかったということが分かったの。その頃はようやく、仕事がルーティンとして身についた時期だったのでそこまで気がまわったのだと思う」と語る。そして自分達のところへヨガの先生に来てもらい、自分達とお隣さんやそのときのお客様をも誘い、週1回皆でヨガをするという。

私も滞在中に参加させて頂きましたが、1時間30分、たっぷりのストレッチ!身体がスキットしますね!また同じく週1回は必ず1Km以上泳ぎに行かれて、2週間に1回はマッサージを受けに町まで出かけられるとか!

■二人ともマッサージのプロなのに、「マッサージ」を受けに?

「やはりマッサージ師にはマッサージが必要だし、それにお互いにやりあうと言うのも学生のときは良くやったけれど、そうしても手抜きになるしね…。だから身体のコンディションは今が最高ね」と微笑む。

■お客様は主にどんな人たちですか?

「お客様の80%以上がオージー、それもブリスベーン地域から。だからとても楽。何しろ自分で何でもできるし、言葉で伝えればたいていの事は分かってくれるし、それに手間がかからないし、気さくだしね。だから一緒に楽しんでしまうことが多い」。

「そんな風だから、例えば我々のことを気に入ってくれると、今度是非うちに遊びに来い、っていう人が多いの。で、忘れられないうちにって何年か前にはニューヨークまで行ったし、ヴィエトナムやシンガポールにも行ったし、今年の冬はキャンベラとアデレイドに行こうと思っている」とのこと。

■B&Bをやっていて一番良かったことは?

「オーストラリア人のお客様は反応がとても良くて、こんな楽しくて素敵なB&Bは初めてだ、眺めもよく、部屋もとてもきれいだし、食事も驚くほど素晴らしく、マッサージは最高。何しろすばらしいホスピタリティーで、本当のホリデイになった、って言ってくれるのが何よりね」と答えてくれた。

そして「始めに我が家に到着したときは顔つきが険しくて冷たい感じがしていた人でも、2・3日後いざ出発と言うときには、おっとりと優しい顔つきになっているのが分かる」と。また「そんな人たちがみんなに言ってくれて、だれそれの紹介で来たよって言ってくれるのが何よりの褒め言葉になっている」とも言う。

そして最後に「B&Bはビジネスと言うよりも“ライフスタイルそのもの”だと思う。生きている楽しさそのものをお客様に感じてもらえるかどうか、そこが秘訣だと思う。単に宿泊施設と考えるならば大きなホテルやリゾートの方が断然有利でしょうけれど、人との触れ合いという点ではB&Bというスタイルのほうが理想的だと思う。」とおっしゃる。私も体験させていただき、まったく同感!です。

「それと我々の使命と思っている事は「日本人は信頼出来る。清潔だし、機転が利き、教養もある。」と、我が祖国の同胞への良い印象付けも大事だと感じています。日本人代表でお客さんに話していることも多いのですから。

そして夢はまだまだ続くと言う。死ぬ前にやりたいことがたくさんあって、昨年からこのB&Bを売る計画があるとのこと。(現在は世界的に経済状況が沈静化しておりかんばしい反応は少ないそうですが。)晴れて売れた暁には気ままな旅人になって世界中のあちこちに出かける予定なのだそうです。その後はやはりこの素晴らしいサンシャインコーストに戻り、次の夢に向かっていこうと思っているとか。

明日からすぐ収入がある「ビジネス」は、建物も付属の家具調度も、リネンから食器まで全て含めなおかつB&Bのトレーニングまで付いているそうです「だれかチャレンジしてみたい人がいたらお知らせください。」とのことです。

Ninderry Manorは有名なリゾート地ヌーサにも近く、ユーマンディ−・マーケットという200店もある大きなマーケットもすぐそばだし、モントビルやマレーニーという山の小さなおしゃれな町も控え、クイーンズランドで一番きれいなビーチ(クーラム・ビーチ)がある。そして地元には世界一の生姜のテーマ・パーク「ジンジャー・ファクトリー」や有名レストラン「スピリット・ハウス」があり、そして例のスティーブ・アーウィンの「オーストラリアZOO」にも近い。

Miyuki&Akiさんに言わせると「我が家はなんと言ってもサンシャイン・コーストの中心です」ということになる。何度も賞を獲得し、お客様の心をつかみそして毎日を健康で明るく過ごす生きがいのある生活、それがNinderry Manor式らしい。あなたも一度行ってみたらいかがかしら? ご推薦いたします(^o^)/

Miyuki&Aki「Ninderry Manor Luxury B&B」は、
♪2009年5月の 旅行記で紹介しています。

http://www.asakoinsydney.com.au/essay/200905sn.htm

Miyuki&Aki「Ninderry Manor Luxury B&B」のHPは
http://www.ninderrymanor.com.au

<< 前へ 一覧 次へ >>

 

(C) 2003-2008 Asako in Sydney All Rights Reserved. Studio SPEC Pty.Ltd