坂本さんは、1974年から2007年迄の33年間に、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国、インドの各国に長期に渡り駐在をされ、2008年のリタイア後に60歳からの挑戦!でオーストラリアの会社「CBC Australia Pty Ltd」に勤務されており、来豪直ぐの「癌・宣告」にも5ヶ月間のみを手術の為に日本に一時帰国されましたが、再来豪し、今年2011年10月には約3年のオーストラリア勤務を経て無事帰国される予定となっています。
NTN入社後4年目、アメリカはシカゴに駐在。初めて見る広大な米国の市場に驚嘆されたそうです。米国人と一緒に製品を販売する仕事は、MADE IN JAPAN製品がまだまだ一般的ではない時だったそうで、苦難の中でも努力すれば報いられる事を学ばれました。
その後、ロスアンジェルスにも赴任され、通算では約8年間の米国駐在の経験をされました。
■アメリカからの帰任後の新職務は「アジア地区へのベアリング販売の拡大」
アジアの市場は、アメリカの広大な市場規模とは、全く異なり、補修市場を中心にした小さな市場で、アジア各国を廻り、市場を知り、アジア諸国の市場性を勉強する中、1982年、最後に訪問したオーストラリアで、CBCなる代理店を有するオーナーの Ron Martin-Weber氏との運命的な「出会い」があり、26年後(リタイアー後)の「勤務先」に繋がるのです。
England の田舎町Lichfieldの「GKN」は伝統的な英国企業です。
英国人社長の名前はWalker氏。Oxford大学卒業のエリートの彼は、一緒にロンドンに行くと、極めて寒い冬でも、ロンドンのハイドパークにある椅子に座り、冷たい風に当たりながら、議論をされたそうです。 日本で、暖房が有る所でコーヒーでも飲みなが討議をされてきた坂本さんには、全てが新鮮だったそうです。