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 日本ブレーン・センター・オーストラリア

2003年12月 取材

代表取締役社長 山口正人さん

 


来豪の理由・きっかけは、大学卒業後の1972年から4年間は株式会社高島屋の大阪支店に、1976年から82年までの6年間は同デパートのパリ支店に駐在員として勤務されました。大阪に戻られた後、海外の経営大学院(MBA)で勉強したいという気持ちが強くなり、しかしヨーロッパは経済成長の可能性が低いと判断され、又アメリカの大学は治安が悪かったことから奥様(同時通訳者)を連れて行くのは危険だと思われた。一方、オーストラリアは治安が良く、大学院の授業料が当時は海外留学生に対しても無料だったため、1985年シドニーにあるニュー・サウス・ウェールズ大学経営大学院に入学されました。その当時MBAのコースを持つ大学院は2校しかなく山口さんは日本人としては二人目だったそうです。

起業、または現在の職に就くまでの経緯は、同大学で経営学修士号(MBA)を取得された1987年、オーストラリアの銀行系証券会社オード・ミネットに就職され、同社のスポンサーにより永住権を取得し、日本人初の株式・債券担当のディラーとして仕事されました。その後英国系の投資銀行のDBSM社に入社、仕事は順調で、良い時には日本が購入した全オーストラリア株の20%を扱っていたとか。この記録は今だに破られていないそうです。その後、国際株式部門長を経て、国際株式部門と債券市場担当のアソシエート・ディレクターに就任されましたが、自分で事業を起こしたいという想いが強かったため3年間務めた同社を退社して(株)日本ブレーン・センター・オーストラリア(NBCA)を設立されました。(http://www.nbca.com.au

NBCAは自宅で翻訳/通訳の仕事を請けることから始まり、一生懸命に働かれたそうですが3年間は赤字だったとか。しかし1990年代当時は日系企業がオーストラリアに続々と進出して来た時代で、花王石鹸、ミスター・ドーナッツ、高島屋等からオーストラリア進出のためのマーケット・リサーチを依頼され、これらの企業に現地での人材を紹介する機会が増えたことから、日系としては初めての人材紹介事業を立ち上げられました。
この事業を通じて日系企業の人事担当者からビザについての問い合わせが増えたのでビザ事業部も開設することになり、日本人としては当時珍しかった豪州移民申請代理人のライセンスも取得されました。

またオーストラリアは世界で唯一、日本語が第一外国語であり、又他国と比較して当時から大変に日本語教育が盛んだったそうです。そこで1994年アシスタント日本語教師派遣事業をオーストラリアの小・中・高校に対して始め、この事業が順調にスタートした為、同事業拡大のために1996年にニュージーランド支社(オークランド)、1998年にはカナダ支社(バンクーバー)を開設されました。

1997年にオーストラリアで最初の移民法の日本語解説をまとめ上げた著書「オーストラリア・ビザガイド(アルク出版)」を、2000年にはその改正新版も出版されました。好評発売中でオーストラリアへの移住を考える人々にとってのバイブルとして今も広く読まれています。

今後の予定は、2004年には中国とドイツ、2005年にはフランスに日本語教師派遣事業を開設することを計画中、又アジア各国に日本語教育及び、留学事業を積極的に展開していく予定と山口社長の夢は膨らみます。

将来の夢は
(1) 2010年には海外拠点に各々社長を任命し任せてセミリタイア生活に入る。
(2) そして1冊ずつオーストラリアについての本を執筆、出版する。
(2)これまでに約50カ国を旅行したが、死ぬまでに100カ国を周る。
(3)シドニーのオペラハウスに友人を集め、カラオケ・コンサートを主催する。
(4)カンボジアに学校を寄付する。
(5) ゴルフの腕を上達させる。現在はオフィシャル・ハンディキャップ17だが、セミリタイア中に2002迄のシングルハンディにする。
と、明確におっしゃる。素晴らしい!!

そして最後に新しい年を迎えるにあたって素敵な「後輩に贈ることば」を頂きました!「夢は必ず実現します」 私は毎年元旦に新年の誓いをたて、具体的な数値目標を設定します。そして実現する為の具体的な方法を研究し、努力しています。また目標にどこまで近づいたかを年に2回、確認しています。これを既に20年以上続けていますが、これまでの達成率は平均70-80%で、多くの夢は実現しました。皆さんも夢を実現するためには具体的な目標を持つことから始めて下さい。どんな目標でもいいのです。達成するためにまず、小さな努力から始めましょう。努力を続けて行く限り、夢はいつか必ず実現します。
Give it try and good luck!

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