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「南極大陸」で迎えた感動の2005年の幕開け!(2004年12月26日〜2005年1月11日)

 
 

V2005年:南極大陸上陸偏

1月1日 @ Aitcho Island PM6:30〜PM7:30
初めてゾディアックに乗り、緊張する瞬間。夏の南極沿岸部の気温は摂氏0度前後。初めての南極上陸は2005年元旦「アイチョウ島」
露岩地帯で緑の苔が生えている。ペンギンがいる!いる!ジエンツー・ペンギン、チンストラップ・ペンギン(ヒゲ・ペンギン)。

コロニーとも云うルッカリー(集団営巣地)には、子育てのシーズンらしく、それぞれ円形の巣に親1匹にヒナが2匹ずついる。親の足元で暖まりながら寝ていて時々口移しで親鳥に餌をもらっている。ヒナの中には真っ黒の産毛でまるまるしているのもいた。初めての上陸体験後は興奮が冷めないまま船に戻り、ディナー後はPM8:45からレクチャー・ルームで講義。真剣な南極地域の環境の保護について。

1月2日 A Brown Bluff AM8:15〜AM10:30
“南極大陸”に上陸。海から直ぐに30m程ある岩壁がそびえてる。アデリー・ペンギンのルッカリー(巣)がいくつもある。どちらを向いてもペンギンだらけ!時々胸を赤く染めたペンギンがいるがクリルと呼ばれる「ナンキョクオキアミ」を食べた証拠。南極の海には海底を真っ赤に染めるほどのクリルが大量に発生しているとか。海岸沿いを1列で並んでヨチヨチ歩く姿はなんとも微笑ましい。
ペンギンには5m以上人間から近づいてはいけないルールになっているが、どちらを向いてもペンギンだらけ、ペンギン王国にお邪魔している人間の私達はペンギンが歩いてきた時は、止まって道をあけてあげました。(^^♪

B Paulet Island PM2:45〜PM4:50
青空に恵まれたパレット・アイランド。ゾディアックが島に近づくと海岸から山までごま塩のような?ナニ?あれはすべてペンギン!!今まで見たこともない数だ、凄〜い!ペンギン!ペンギン!ペンギン!一体どれぐらいの数のペンギンだろう?ここはアデリー・ペンギンのコロニー。ギャ−ギャ−ギャ−鳴き声で自分の子供を聞き分けているらしい。ギャ−ギャ−ギャ−。

船までの帰る途中は“ゾディアック・クルージング!” 年月が経ったアイスバーグは透明なブルーだ。南極の真っ青な空の下、真っ白の氷とのコントラストがなんとも美しい!! ゾディアックは氷床を避けながら流氷の間をゆっくり走り向ける。氷床のたくさんのペンギンがとても印象的!!

 

 

 

 

 

 

 

1月3日   C Deception Island AM8:30〜AM12:00
デセプション島は巨大な岩山がある馬蹄形をした複式火山の島。このホエーラーズ湾はかってヨーロッパやアメリカの捕鯨やアザラシ猟が盛んだったとか、この島には赤錆た捕鯨タンクなど昔の捕鯨基地の跡があり、お墓もあった。

私達が上陸した「ペンダラム入り江」の海岸では温泉が湧き出るとか、スタッフや乗客のメンバーがスコップで掘り起こすとホント!温泉が湧き出てきた。私も手をつけてみたが日本人にとっては少し温めのお湯。

最初にスエーデンから来た勇敢なるご婦人が先頭を切って温泉に入った。防寒着の下に水着をきて、用意周到のみなさん。私も、私も、と次から次に1枚1枚脱ぎはじめ10名ぐらいが入る。見ている方が寒くなる。毎日ステーキを食べている方々のパワーは違う。「お茶漬け」との差を痛感!

 

D Hannan Point PM3:45〜PM5:30 
小雨の中、ハンナ・ポイントに上陸、ゾディアックを降りた所にアザラシが俵のように横たわっていた。ジーとこちらを見ている。。。。思わず目をそらした私。岩場をペンギンが上手に登ったり降りたり忙しそうに一生懸命歩いてる。時々つまづきながら。。。。。いつ転ぶかと見ているほうがハラハラだ。 帰りは小雨の中をゾディアックに乗り船に戻る。防寒着が水浸しになった。

■1月4日  E Neko Harbour PM3:00〜PM6:00
南極で最も美しい光景のニコ・ハーバー。 真っ白の雪山、氷山、流氷ありで、まるで絵葉書の中にいるようだ。海と周りの景色は限りなく静か。。。。。。
凛とした空気が漂う。時折動物の鳴き声や氷が海に落ちる音がした。

 

雪はさらさらでザクザク長靴が深く入る。約20分で頂上まで登る。遥か彼方に「アカデミック・ショカルスキー号」が我々の帰りを待ってくれている。

 




雪の小高い丘と海岸をつなぐ200mの距離には「ペンギン道路」が出来上がっている。彼らはそこを仲良く一列に並んで歩き海とルッカリーを往復しているのだ。その姿を見ているだけでも微笑ましく思わず吹き出す場面も!

雪の上で歩くのが疲れたら?腹ばいになって(トボガン滑りという)ツーと滑っている。可愛い〜!!

船に戻りディナー後、夜の10時から寒中水泳、いえ、氷泳大会!の開催。外はまだ明るい。私達はまたもや見学組、ボチャン!!と浸かるだけだが、その勇気に乾杯!「冷たかった?」とサンパウロから参加のシルビアに聞くと「シャワー・ルームに駆け込み15分位お湯を浴びてやっと身体が元に戻ったわ」とか。。。心臓が止まるかも?と、私たち母娘「お茶漬け組み」は、防寒着でカメラのシャッターを押すばかり、でした。(^o^)

■1月5日 「ルーメア海峡」。船は南極半島の中で最も雄大な海峡に入った。
北の入りの半島側には雪をかぶった2つの岩山。絶壁に囲まれた幅400mの細い海峡は、南極観光の最大のスポット!!当日は流氷が多く、船が先に進めず予定を変更とか。ラッキー♪お陰で360度見渡す限りの流氷を堪能できた。

壮観!美しい幻想の世界だ 

海面はたくさんの氷辺が浮かび、アザラシやペンギンを乗せたまま流れていく。そして船は静かに流氷を後にした。

 

 

 

F Damoy Pt PM3:00〜PM5:00
 岩からの上陸。雪山のラインが美しい。ここで始めて“マカロニ・ペンギン”を見つけた!頭部に派手な飾り羽をつけ、まさに「伊達男」の称号です。ゾディアックで帰る途中、岩の上にいるAntactic Fur Seal(アザラシ)を見る。

夜は甲板でバーベキュー・パーティ。近くに冒険野郎の小型ヨットが停泊していた。どうやら家族で南極に来ているらしい!!スタッフが招待し一緒に愉しむ。それにしても凄い!10歳ぐらいの子供達も一緒だ。
夜、希望者のみ「1泊キャンプ体験ツアー」があった。勇敢な11名が参加する。

1月6日 G Port Lockroy AM7:30〜 
       H Jouqla Point AM10:30

郵便局があるので有名な「ポート・ロックロイ」

第2次世界大戦中、イギリスによってナチスドイツのUボート監視基地として建設されたという歴史を持ち、今は南極観測の資料館になっている。2人の係員が夏の間だけ資料館を管理し、運営費を稼ぐために売店も開かれています。

ここで友人宛の絵葉書を投函。1枚、米1ドルでした。なんでもイギリス経由で2ヶ月かかるとか!(実際は5週間で手元に!)向かいのJouqla Pointはクジラの骨が形をなしておりここでもアザラシ、ゼンツーペンギンがいました。

夕方5:00前、“ゾディアック・クルージング!”今日の目的はクジラウオッチング。待つこと15分、見え隠れしていたミンク・クジラがゴムボートの下を通り抜け目前に出てきた!オオ!感動の瞬間!私達は興奮した。
ゾディアックを操縦していたスタッフのBrandon(鳥・動物学者)に、思わず皆拍手をした!(^o^)! Good Job! スタッフは、ある時はバーテンダー、又ある時は船の操縦、と早変わり!何でも出来る。これぞ冒険野郎!!

1月6日、南極で迎えた「還暦」。ディナー後、Birthdayの♪メロディーにのって、9人のスタッフがニコニコして私の前にケーキを運んでくれた。ケーキにはロウソクではなく、花火がしゅー!と音を立て火を放っている。ダイニング・ルームにいる皆がHappy Birthday♪の歌を唄ってくれ、Expedition LeaderのShaneに「お手をどうぞ!」といわれて差し出した私の手にお祝いのキッス!その晩はバーで遅くまで飲み、“Happy Birthdayおめでとう!”と皆から声を掛けられ愉しい幸せ感いっぱいの記念すべき「誕生日」。ありがとう♪♪♪

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